家庭学習を始める前に

家庭学習という言葉は、昔からありましたが、近頃、家庭学習に新たな視線が向けられつつあるようです。

家庭学習、すなわち、塾には行かせず、自由な時間を制限せずに、教科書レベルの学習内容を家庭にて学習させる教育方針を考えていらっしゃる家庭は少なからずあると思います。

しかし、その方法に関しては、いまひとつ自信のない親御さんは多くいらっしゃるはずです。

そもそも、家庭学習は、「既定の学習内容・方針などの制約を受けたくない」という親御さんの願いの現れとしての学習方針であるといえるでしょう。だから、家庭学習は、それぞれの親御さんの学習に対する想いが反映されておれば、どのようなものであっても、家庭学習といえるはずです。

極端にいえば、「どのような子どもに育ってほしいか」という想いに尽きるのです。ただ、指導書や手引きなどがないため、また、あったとしても、絶対的なものではないため、余程、構想・アイデアや自主性などを持ち合わせていなければ、自信が揺らいでしまうのも仕方のないことです。

それゆえ、まず、家庭学習を実践しようという場合には、「このように育ってほしい」といった、子どものあり方を明確に思い描き、その実現にとって必要、かつ、適した学習をその内容・手法の両方について考えていく必要があります。

この場合、学習の内容・手法は、全く親御さんの裁量による自由なものですが、「何をどのように教えるのか」に関しては、一から学習するか、あるいは、既に学習していることが必要なので、出来ない範囲に関しては、何らかの教育機関を利用するのが良いでしょう。

ただ、学習とはいっても、その対象は、既存の履修内容にとどまらず、いわゆる「生きる力」を育むこと全般に及ぶため、あまり、固定観念にとらわれず、より柔軟に考えてゆくのがよいと思います。

いずれにしても、思い描いた子どものあり方の実現にとって、その内容・手法の両方で、必要、かつ、適しているといえる学習であれば、どのようなものであっても、家庭学習となり得るという点が重要であるといえます。